ㄷ | 発音 語頭/語中 [t/d] | 字母名 디귿 ティグッ | 「ㄴ」の字母に筆画を足して作ったもの。 語頭では無声音 [t] 、語中では有声音 [d] で発音される。 日本語の「た」行、「だ」行に該当する。 |
基本母音との組み合わせは「다, 댜, 더, 뎌, 도, 됴, 두, 듀, 드, 디」(ター、ティャー、トー、ティョー、トー、ティョー、トゥー、ティュー、トゥー、ティー) の10個。日本人は間違えて読んでしまい易いので、この片仮名を目安にしつつ、確実に覚えましょう。
다 | 댜 | 더 | 뎌 | 도 |
語頭/語中 [ta/da] | 語頭/語中 [tja/dja] | 語頭/語中 [tɔ/dɔ] | 語頭/語中 [tjɔ/djɔ] | 語頭/語中 [to/do] |
됴 | 두 | 듀 | 드 | 디 |
語頭/語中 [tjo/djo] | 語頭/語中 [tu/du] | 語頭/語中 [tju/dju] | 語頭/語中 [tü/dü] | 語頭/語中 [ti/di] |
さっき出てきた「ㄱ」と同様、「ㄷ」は語頭では [t] 、語中(母音と母音の間に挟まれた環境)では [d] で発音される文字です。なので、ハングルで「かなだ」と書きたい場合、「가」[ka] +「나」[na] +「다」[ta] と続けて書くと「가나다」[kanata] (カナタ)、ただ3文字目の「다」[ta] は語中にあるので音が濁り(有声音化)、最終的に [kanada] と読むことになります。逆に「かなた」と「た [ta]」で読ませたい場合は、「다」を使うと有声音化 [ta → da] してしまうので、別の子音(激音「ㅌ」[th])が必要になります。
ㄹ | 発音 語頭/語尾 [r/l] | 字母名 리을 リウル | 舌の形をかたどって作られた字母。 概ね語頭では [r]、語尾では [l] で発音される。 流音と呼ばれ、日本語の「ら」行に該当する。 日本語と同じくRとLを分別しない。 |
基本母音との組み合わせは「라, 랴, 러, 려, 로, 료, 루, 류, 르, 리」(ラー、リャー、リョー、リョー、ロー、リョー、ルー、リュー、ルー、リー) の10個。
라 | 랴 | 러 | 려 | 로 |
[ra] | [rja] | [rɔ] | [rjɔ] | [ro] |
료 | 루 | 류 | 르 | 리 |
[rjo] | [ru] | [rju] | [rü] | [ri] |
「ㄹ」は日本語の「ら」行と言えます。日本語と同じく、韓国語でも基本的にはRとLの区別が無いけど、普段、日本人も韓国人も意識して区別してないだけで、音声学的な区分では日本語、韓国語それぞれで、単語に応じて色々なRとLの音が使われてるよ。なので、特別意識して区別されてはないけど、語頭では [r]、語末(語尾)では [l] で発音されてます。
また、語頭にこのRとLの音が来ない(大和言葉とか固有語には「ら」行で始まる言葉がない)ことは、日本語と韓国語の祖語が共通しているかも知れない根拠の一つとなっています。
ま、ともかく流音という名前通り、流れるように結構たくさん連続して使われる音なので、舌に力を入れず、柔らかく、リラックスして発音するように練習してみましょう。
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